にいがたフード・エール便プロジェクトの企画サポート

2021.03.24News

コウダイ企画室。代表の小林紘大です。
卒業・入学シーズンとなり、私が住む新潟市でも学生さんたちの姿を見かけることが多くなってきました。昨年2020年の春は新型コロナ対策の影響で、仕送りやアルバイトの収入が減り、学費や生活費の確保に悩んだ学生さんも多かったと聞いています。

そういった状況から、新潟市出身で東京圏在住の大学・専門学校1年生に食を届ける「にいがたフード・エール便」プロジェクトが実施されました。このプロジェクトは新潟市雇用政策課からの委託を受けNPO法人フードバンクにいがたが実施しており、その企画サポートにコウダイ企画室。と株式会社新潟家守舎で入らせていただきました!

にいがたフード・エール便

このプロジェクトが2021年3月に終了しましたので、今回のコラムではふりかえりと今後の展望についてお伝えしていきたいと思います!

1.きっかけはデジタル対応

コウダイ企画室。新潟家守舎がこのプロジェクトに関わることになったきっかけは、申し込みフォームの制作をご依頼をいただいたことでした。新潟市から委託を受けたフードバンクにいがたでは対応難しいため、再委託という形でご依頼いただけました。

ところが制作のためにお話を伺っていくうち、申し込みフォームだけではなく、企画の整備の必要性を感じ、プロジェクトの計画や仕組みといったスキームづくり、広報のためのランディングページ、ロゴ制作もご提案させていただきました。この提案を採用いただき、プロジェクトに深く関わらせていただくことになりました。

2.協働するためのコンセプト整理とマネジメント

プロジェクトチームは新潟市雇用政策課、フードバンクにいがた、コウダイ企画室。と新潟家守舎、さらに協力してくれる大学生チームを含めた多様なメンバーで構成。これまで協働を経験したことがないメンバーがほとんどだったため、私たちが中心となってやりたいことの聞き取りを行い、プロジェクトの全体像を整理し、メンバーに説明するところからマネジメントをしていきました。また、全体的なスケジュール管理や、大学生チームへのサポートも行いました。

3.プロジェクトの思いを届けるために行ったこと

はじめに整理したコンセプトを、学生さんに届けていくために、次のような仕掛けを行いました。

・フード・エール便の中身に関する提案
(新潟市の8つの区にちなんだ食品を区のカラーと共に入れる)

・フード・エール便のロゴやランディングページ等のデザイン提案
(新潟市雇用政策課で行うHAPPYターン事業と合わせる)

・受け取った学生さんから感謝のメッセージを伝えるためのハッシュタグ#NIIGATA FOOD YELL

Web上のランディングページ・申し込みフォーム制作までを私たちが担当し、その後の広報から発送までは、フードバンクにいがたのみなさんにご担当いただきました。

4.受け取った学生さんの反応

今回のプロジェクトでは、学生さんからの反応が何よりもうれしいことでした!そこで、#NIIGATAFOODYELLハッシュタグと、新聞記事でいただいたコメントをご紹介させていただきます!

コロナの影響で帰省もできなかったりバイトが減ったりしている中で、地元で過ごした時に食べた大好きな味が味わえて嬉しいです
新潟に気軽に帰れようになるまで頑張ろうと思いました!
ご支援ありがとうございます

ありがとうございます!
いただきます!

すっごくうれしい。
何日もかけて食べる!

フード・エール便に関する新聞記事(新潟日報2021年2月22日朝刊)

5.今後の展望:広報対応

フード・エール便は最大で400名に発送する計画でしたが、第一弾は91名、第二弾は144名という結果で、残念ながら目標としていた発送個数に満たない結果となりました。新潟市の皆さんの思いがこもったフード・エール便、もっと多くの学生さんに届けたかった…!そんな今年度の悔しさを力にして、次年度は広報など広く携わらせていただきたいと考えています!

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にいがたフード・エール便プロジェクトについてふりかえりと展望をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

コウダイ企画室。と新潟家守舎では建築の分野に囚われず、幅広い視野を持ってまちづくりのサポートを行っていきたいと考えています。とくに今回のプロジェクトのような多様なメンバーによる協働や新規プロジェクトの立ち上げは得意分野ですので、課題・お悩みがありましたら、まずはご相談いただければと思います!

文/小林紘大  構成/ヤマシタナツミ