コウダイ企画室。の代表、小林紘大です。
突然ですが、リノベーションまちづくりをご存知ですか?
リノベーションまちづくりとは、「今ある資産を活用して自治体の都市・地域経営課題を解決していくこと」です。ここでいう「今ある資産」とは遊休不動産などの空間資源にとどまらず人的資源や歴史的資源も含んでおり、それらの資源を余すことなく活用することで、なるべく低コスト・低リスク・スピーディーに事業を生み出し育てることを意図しています。
(株式会社リノベリングHPより引用)
現在、全国各地でリノベーションまちづくりが行われていますが、取組を前進させるためには、地域再生・都市再生に必要な要素を押さえておく必要があります。
これからの地域再生・都市再生に必要な3つの要素をクルマに例えてみます。
まちづくりのステークホルダーが、同じ方向を向いて進むためにはベースが必要です。 そのベースにあたるのが「リノベーションまちづくり構想」です。 そしてエリアに波及効果を与えるリノベーションプロジェクトを次々に生み出すエンジンが「リノベーションスクール」です。このエンジンがまちづくりをどんどん推進していきます。
しかし、クルマは車輪がなければ前に進みません。この車輪となるのが民間まちづくり会社の「家守会社」の存在です。
この3点セットがそろってはじめて、まちが実際に動き出すのです。 そこにみんなで乗って目的地を目指す、これがリノベーションまちづくりの仕組みです。
(株式会社リノベリングHPより引用)
今回の記事では、まちを面白くする「リノベーションまちづくり」に必要な要素の1つである「リノベーションスクール」のこと、「リノベーションまちづくり」のプレイヤーを発掘する取組「寄合」についてご紹介していきたいと思います!
2019年2月に開催された「リノベーションスクール@いといがわ」に受講生として参加しました。当時の糸魚川は糸魚川市駅北大火から2年経ち、復興が進んできた時期。「新しい復興のカタチを探る」というテーマで対象物件の見学やまちあるきを行ない、「少し未来のいといがわ」をユニット毎に考え、対象物件の企画を検討していきました。
「リノベーションスクール@いといがわ」について(株式会社リノベリングHP)
「物件の改修だけでなくエリア全体としてどうしていくか」や、「オーナーにどう伝えたら響くのか」といった、まちの課題に対し、より深いフェーズで真剣に考えるプロセス。そのプロセスの経験と、リノベーションまちづくりに熱意を持つ仲間ができること。この2つは、これからリノベーションまちづくりに関わりたいと思う人にとって、大きな収穫になると感じました。
受講生としてリノベーションスクールに参加した1年後、「第2回リノベーションスクール@いといがわ」に事務局スタッフとして参画しました。関わった業務は、大きく分けて下記の4つです。
・調整(関係者や使用する施設のスケジュールと内容の調整)
・促進(関係者タスクの進捗確認とサポート)
・準備(告知から会場設営等の準備全般)
・管理(スケジュール、データ、予算の管理など)
「第2回リノベーションスクール@いといがわ」について(株式会社リノベリングHP)
受講生、物件オーナーや行政担当者、スクールマスターやユニットマスター、利用する施設やサービスの担当者等…多様なまちの関係者への対応を経験しました。この経験を通じて、「まちのプレイヤーが育つ場」「リノベーションまちづくりが始まる場」をつくる者として自覚を持つこと、関係者全体が調和するような働きかけをすることがいかに大切かを実感しました。今後開催する「リノベーションまちづくり」に関する取り組みでは、この大切なポイントを押さえ、ブラッシュアップしていきたいと考えています!
コウダイ企画室。では「まちづくり=人づくり+コンテンツづくり」と考え、新潟市南区で「寄合」という勉強会を企画しました。
新潟市南区「寄合(よりあい)~南区の未来について語り合いませんか~」について
地域のカタチに合わせて多様な活動を行っているゲストを迎え、商店街や観光施設、商品企画といった幅広いテーマでお話を伺って対話する場をつくり、まちのプレイヤーを発掘していきたいと考えています!
リノベーションまちづくりについて、リノベーションスクールの受講生、事務局スタッフとして経験したことと、新潟市南区の取組「寄合」の場づくりについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
コウダイ企画室。では今後も、リノベーションまちづくりに関連した取組のプロデュースや「まちのプレイヤー発掘」に向けて、情報やご相談等のサポートを行っていきます。
リノベーションまちづくり、エリアリノベーション、というテーマについてもっと知りたい、または身近な地域でのリノベーションまちづくりを進めたいと考えているという方はぜひ、コウダイ企画室。までお声がけください。お問い合わせをお待ちしております!
文/小林紘大(コウダイ企画室。代表)、構成/ヤマシタナツミ