パンフレット制作プロジェクト

2020.06.27News
パンフレット制作風景

コウダイ企画室。の代表、小林紘大です。
このコラムでは、今見ていただいているホームページの原型になった、パンフレット制作の裏側をご紹介することを通じて、費用の確保(補助金利用)、課題解決や制作の流れといった、パンフレット制作のポイントをお伝えしたいと思います!

1.多様な活動を伝えるツールとして、紙媒体のパンフレットをつくることにした

2019年春、私にはある悩みがありました。
その悩みとは、活動分野が多岐に渡っており、何屋かわかりづらく、事例の整理ができていないために自分の活動を人に伝えるのが難しいこと。
この悩みを解決できれば、お客様とより深い取組ができるようになったり、新たなお客様の力になれると思い、自分の活動を伝えるツールをつくることにしました!

当初はウェブサイトを検討していて、ウェブサイト制作に利用できる「小規模事業者持続化補助金」の申請を相談するため、行政書士の裾分篤さん(行政書士オフィスLast Hope)のところに伺いました。ところが裾分さんにご提案いただいたのは「紙媒体のパンフレット」。紙媒体パンフレットを勧める理由、紙媒体パンフレットのメリットを伺いました。

紙媒体パンフレットのメリット

・工務店様、賃貸物件オーナー様(比較的年輩の方が多い業種)には、紙媒体の方が馴染みがあるから

・ 社内で決済をとるときに回覧でき、便利だから

・手元に置いておけるので、後で何度でも気軽に見ることができるから

・友人や知人に渡しやすいから

・電子パンフレットにすればコストゼロの営業ツールとなるから

裾分さんからご提案の理由を伺って納得。ウェブサイトから紙媒体のパンフレットへ方向転換し、パンフレット制作プロジェクトを立ち上げることにしました。

2.受注できるパンフレットを目指し、「楽しいをみんなでつくる」をコンセプトにした

裾分さんの力をお借りし、補助金申請を2019年6月締め切り前に完了。次のようなスケジュールでプロジェクトを進めて行きました。

パンフレット制作プロジェクト スケジュール

2019年4月 裾分さんに相談・依頼
2019年6月「小規模事業者持続化補助金」申請 
2019年7月「小規模事業者持続化補助金」採択

2019年8月 プロジェクトチーム発足・制作開始
2019年12月 パンフレット完成

2020年3月「小規模事業者持続化補助金」入金

プロジェクトでは「企画の過程から楽しもう!」「どうせやるなら作り方・成果物も面白く!」を掲げてチームを発足。4名の方と一緒に取り組んでいきました。

小規模事業者持続化補助金 担当

 行政書士  裾分篤さん(Last Hope)

デザイン 担当チーム

 デザイナー 髙橋栄一さん(ハシゴデザイン)
 デザイナー 上野有理さん(サルキジーヌ)
 ライター  ヤマシタナツミさん

パンフレットのデザインをお願いするにあたってまず考えたのは、このプロジェクトで実現したいことはこの3つ!

(1)課題を解決すること※

  ※自分の活動を人に伝える際の課題
   ・多岐に渡る事例を整理する
   ・何屋かわかるようにする

(2)パンフレットの形状を打破すること

(3)制作過程そのものを楽しむこと

この(1)(2)(3)について、まず始めにデザイナーの髙橋さんにご相談したところ、(3)に共感いただき、(1)(2)の実現に向けてデザイン担当チームの中心となって考えていただきました。

髙橋さんによるデザイン制作の進め方

1.OUTPUT(デザイン)をイメージ
2.素材INPUT(目的とターゲット)を整理しコンセプトを設定
3.OUTPUT(デザイン)を制作
4.コンセプト、INPUT(目的とターゲット)に立ち返る
5.もう一度OUTPUT(デザイン)をつくってみる

とても丁寧で、制作過程そのものを楽しめる、面白いつくりかた!できたパンフレットがこちらです。

制作サイズはA1。折りたたむとA5サイズ。広げた時にはインパクトがありワクワクするような雰囲気があって、折りたたんでコンパクトに読める読み物としても機能するパンフレットとなっています。

<表面>

「コウダイ企画室。とは何か」を知っていただくため、プロフィールや強み・ミッション、これまで関わった人へのインタビュー記事を掲載。

<裏面>

「コウダイ企画室。でできること」を知っていただけるよう、これまでの幅広い活動実績を4つのジャンルに分類しつつ、「どのように関わったか」をディレクション・プロデュース・デザインの3つのアイコンで示していただきました。

結果としてはじめに考えていた(1)(2)(3)を叶えることができました。

(1)課題を解決すること

→①多岐に渡る事例を整理し、②何屋かわかるように構成してもらったことで、建築物のデザインというハード面と、建築物の活用プランニングや様々な活動の企画といったソフト面、両方できることを伝えられるようになりました。

(2)パンフレットの形状を打破すること

→A1ポスターのようなA5読み物のような、かっこよくておもしろそう、ワクワクするような雰囲気があって、見た人の印象に残るパンフレットの形状になりました。

(3)制作過程そのものを楽しむこと

→みなさんと一緒に楽しむことができました。

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パンフレットという成果物ができていく過程で、「楽しいをみんなでつくる」という自分の活動の軸を見つけていただきました。未来の暮らしが豊かになるよう、たくさんの方と一緒に「楽しい」つくっていけるよう、取り組んでいきたいと思っています!

文/小林紘大(コウダイ企画室。代表)、構成/ヤマシタナツミ